口コミで絶賛されてるコスメが当たりだった試しがない。

社会人になってから、@コスメの口コミを端から端までチェックしては口コミ評価の高い化粧品を買い漁って。

オパールR-IIIとかソンバーユとか黒龍金線とか、口コミを読んで期待して、すっごいワクワクしながら使うんだけど、その期待が報われたことが、まるでないんですよね。

 

数え切れないハズレを繰り返し、化粧品通販会社勤務で化粧品知識と裏事情を知ってからは、それまで口コミ頼りだった化粧品の選び方がちょっと変わりました。

世の中にコスメジプシーは多いと思うので、アトピー及び敏感肌向けの化粧品の選び方と、その条件に合った化粧品ブランドを紹介しておきます。

ちなみに「保湿力があって低刺激なものを~」とか「肌に優しい天然成分のオーガニックコスメを~」とかいう話じゃないですよ。

もし、こういう基準でアトピーや敏感肌用の化粧品を選んじゃってたとしたら、ぜひご一読を。

アトピーを改善する化粧品の選び方

アトピー攻略の鍵、バリア層とは

アトピー肌はバリア層が弱いということは有名ですが、バリア層って具体的に何なのかを理解している人は少ないのではと思うので、まずはそこから。

肌のバリア層とは、角質層内で水と油が交互にミルフィーユ状に重なっているもの。

水は油分を弾き、油は水分を弾くので、この2つが何層にも重なることで、たいがいの有害物質の侵入は防ぐことができます。

でも、アトピーや敏感肌の人はこのバリア層の作りが脆いため、外部刺激の影響を受けやすく、すぐに肌荒れしてしまう。

アトピーの人が素肌にセーターなんて着ようものなら、一瞬で肌真っ赤になると思うんですけど、それはバリア層が弱くて防御力ゼロの紙装甲状態だから。

普通の人ならダメージを受けないような軽い攻撃(髪の毛とか汗とか)でも、いちいちHPが削られてしまうわけです。

しかし、逆に考えると、なんとかしてバリア層を強化し防御力を上げれば、この敏感状態を克服できるとも言える。

 

じゃあ、どうすればいいのか?

その鍵となるのが、ラメラ構造です。

アトピー肌のバリア機能が弱いのは、ラメラ構造が崩れているから

「ラメラ構造」とは、バリア層のように脂質と水分の層が交互に折り重なった構造のことで、液晶構造とも呼ばれます。

このラメラ構造内にサンドイッチされている水分は結合水といって、非常に蒸発しにくいのが特徴。

普通に考えて、油の層に挟まれてる水分を蒸発させるのって無理ですよね。

ラメラ構造 油は水を、水は油を弾いて異物をガード。 油と油に挟まれた水は蒸発しにくい。

しかしそれは、ラメラ構造が正常であればの話。

悲しいことに、アトピー肌というのはラメラ構造が崩れているので、水分をキープできず、バリア層も弱いのです。

正常な肌=ピッチリ アトピー=ガッタガタ

でも逆に考えれば、ラメラ構造を修復できれば、アトピーを改善できるとも言えるわけで。

じゃあ、どうすればラメラ構造を正常にできるんでしょうか?

ラメラ構造を整える効果のある成分・技術

さっきから繰り返し言っているように、ラメラ構造というのは水と油の層。

単純に水分や油分を与えただけでは、この特殊な層構造を再現することはできません。

ただ保湿するだけでは ラメラ構造は治らない ラメラ構造を修復できる 成分が必要

人工的に作った細胞間脂質にさまざまな糖質を添加した実験があるのですが、ラメラ構造の形成促進率には、成分によって4.4%から58.8%と大きな開きがありました。

リボースという成分に至っては-15.7%と、修復どころかラメラ構造をぶっ壊す始末。

 

この実験結果からもわかるように、乱れたラメラ構造を回復させるのは、なんでもいいから保湿すればいいという話ではありません。

ラメラ構造を整える効果のある成分を使わなければ、ラメラ構造は壊れたまま。

となると、当然その「ラメラ構造を整える効果のある成分」は何かが気になるわけで、ここからは、ラメラ構造を整えてバリア層を強化する効果が実証されている成分を紹介していきます。

ヒト型セラミド

筆頭は、やはりセラミド。

ただし、セラミドなら何でもいいというわけではありません。

あまり知られてないように思いますが、セラミドとは単一の成分のことではなく、人間には人間の、動物には動物の、植物には植物のセラミドがあります。

例えば人間の目と猫の目が、同じ「目」ではあるけど、同一のものではないのと一緒。

人間の肌のラメラ構造を整えるなら、当然ながら人間と同じ型のセラミドが必要だろうことはわかりますよね。

それがヒト型セラミドと呼ばれるもの。

 

実はヒト型セラミドにもたくさんの種類があり、化粧品に配合されているのは以下の10種。

セラミド+数字と、セラミド+英字の2種類の表記がありますが、英字のほうが新式なので、今後は英字での書き方が主流になると思われます。

  • セラミド1=セラミドEOP
  • セラミド2=セラミドNS
  • セラミド3=セラミドNP
  • セラミド4=セラミドEOH
  • セラミド5=セラミドAS
  • セラミド6=セラミドAP
  • セラミド7=セラミドAH
  • セラミド8=セラミドNH
  • セラミド9=セラミドEOS
  • セラミド10=セラミドNDS

これらのセラミドはそれぞれ微妙に役割が違っていて、バリア機能の維持に特に関連が深いとされているのはセラミドEOP(旧セラミド1)と、セラミドNP(旧セラミド3)。

 

なお、「天然セラミド」として宣伝されることの多い植物由来のセラミドや馬由来のセラミドは、物質としてはヒト型セラミドとは別物です。

ヒト型セラミドよりも安価でイメージも良いので化粧品には多用されますが、セラミドと同じ効果はないのでご注意を。

そのセラミド、偽物かもよ?セラミド配合量が多い基礎化粧品の選び方。

2017.03.27

ラフィノース

ラフィノースは、甜菜(ビート)をはじめとする植物に含まれるオリゴ糖のこと。

女性なら、お通じに効く甘味料としておなじみかもしれません。

ラフィノースを肌の保湿成分として使うとラメラ構造の形成を促進し、バリア機能を高めることがわかっていて、ファンケルもその研究結果を発表しています。

ヒアロリペア

ヒアロリペアは、キユーピーが独自に開発した、バリア機能にアプローチするヒアルロン酸。

もともとは親水性のヒアルロン酸に、水と混ざりにくい疎水性物質をくっつけることで、ラメラ構造を形成させることに成功したという、特殊なヒアルロン酸です。

キユーピーでの試験によると、荒れ肌にヒアロリペア1%水溶液を5日間塗布したところ、肌状態の改善が確認されたとのこと。

5日間とは、なかなか即効性ありますね。

 

ちなみに、なんでキユーピーがバリア層にアプローチしちゃうの?と疑問に感じる人もいるかもしれませんが、キユーピーといえばマヨネーズ。

マヨネーズといえば水と油からできているわけなので、そのスペシャリストであるキユーピーがラメラ構造に着目するのも自然なことかと。

ラメラテクノロジー

これは成分名ではなく技術名ですが、ラメラ構造を再現した乳化技術に、皮膚臨床薬理研究所株式会社のラメラテクノロジーがあります。

乳化ってのは、水と油を混ぜることね。

ドレッシングをシャカシャカ振ると、水と油がそれぞれ小さい粒粒になって混ざるように、通常の乳化は、水と油を細かい粒子状に加工して行います。

ただし、この方法だと、もともと水や油に溶けにくい成分は、均一に溶けずダマのようになってしまい、ダマの隙間から水分が逃げてしまうのが欠点。

 

一方、ラメラテクノロジーは、水と油を粒子状ではなく層状に乳化させる技術。

肌と同じラメラ構造を再現することで、従来の乳化法の約2倍の高い保湿効果はもちろん、バリア機能の修復効果も持ち合わせています。

さらにすごいのは保湿の持続力で、ラメラテクノロジーで作った保湿剤を肌に塗ると、2時間後より、4時間後のほうが肌の水分量が高いという試験結果も。

最近はラメラテクノロジーで作った化粧品が増えてきていて、個人的に注目中。

この記事の最後で紹介してますが、ティモティアっていうラメラテクノロジーで作ったクリームがすっごい良くて、それでラメラに目覚めてしまった。

 

以上、セラミド、ラフィノース、ヒアルリペア、ラメラテクノロジーRと、ラメラ構造を回復させる成分&技術を紹介しました。

次はこれらが配合されている化粧品ブランドを紹介しようと思うんだけど、その前に、アトピーの化粧品選びでありがちな誤解について触れておきます。

さっさと化粧品ブランドが知りたい!という人は、すいませんが飛ばしてね。

アトピー用化粧品に関する2つの誤解

アトピー肌は合成成分より天然成分を選ぶべき?

合成成分と天然成分を配合した化粧品があったら、ほとんどの人は天然成分を取ると思う。

でも、天然だから優しい、という思い込みは時に危険。

天然成分はアレルギーを起こしやすく、実は肌トラブルの原因になりやすいという一面もあります。

例えば小麦アレルギーとかね。

 

化粧品に配合される天然成分の数が多いほど、アレルギーを起こす可能性も高くなるので、天然100%が本当に安全かというと、必ずしもそうは言い切れない。

山芋とか漆は天然100%だけど触ったらかぶれるし、トリカブトみたいに毒を持つ植物だってたくさんある。

ものによっては、安全性テストを繰り返した合成成分のほうがよっぽど安全だったってこともあるわけです。

よって、アトピー敏感肌に天然成分が良いというのは、あくまでもイメージであって、科学的に検証された事実ではない。

逆に、天然成分「だから」、赤くなったりかゆくなったりする人もいます。

 

天然、オーガニック、自然派。

これらが悪いわけでは決してないけれど、絶対的に安全なものではないってことは、知っておいてもいいんじゃないかと思います。

界面活性剤や乳液はアトピーに良くない?

乳液は界面活性剤が多いのでアトピーには良くない、という情報をたまに見ます。

理由は、界面活性剤は水と油を混ぜるものなので、水と油からできているバリア層を破壊してしまうというもの。

確かに理屈としては筋が通ってそうだけど、もしこれが本当なら、化粧品を使う度に肌が乾燥するってことになるし、アトピーに保湿剤を使ってもいけないってことになるんだよね。

乳液に限らず、ヒルドイドにだって界面活性剤は使われてるんで。

 

界面活性剤って、水と油を無限に混ぜられるわけではありません。

界面活性剤の種類や量によって、乳化できる量の上限は決まってる。

で、化粧品に配合されている界面活性剤は、化粧品全体を乳化できるピッタシの量しか入っていないので、肌に塗った時に、バリア層の水と油を混ぜるなんてことはできないんですよ。

乳液やクリームの混合状態を維持するだけでいっぱいいっぱいなんで、それ以上は仕事できないの。

なので、まともな化粧品であれば乳液を使ってバリア層がダメージを受けるということは、基本的には起こりえません。

 

使われている界面活性剤自体が肌への刺激になることもありますが、その場合は乳液に限らず、その化粧品ブランドの商品全体がアトピーには合わないってことになると思うよ。

ステロイドや界面活性剤を毒物みたいに扱ってるブログやHPってよくありますけど、ステロイドにせよ界面活性剤にせよ、それがどんなものかを理解して、それに合った目的で使ってあげれば、デメリット以上にメリットのほうが大きいです。

怪しい知識で粗悪品とか民間療法につかまるほうが、よっぽど怖い

アトピー肌向きのおすすめ化粧品ブランド

ラメラ構造を回復する効果のある成分もしくは技術を使った化粧品ブランドで、個人的におすすめのものだけ紹介します。

ヒフミド(ヒト型セラミド配合)

小林製薬ヒフミドお試しセットの写真

このブログではもう何回も紹介してる、小林製薬のヒト型セラミド配合化粧品。

基本は化粧水+保湿クリームのシンプルケアで、石鹸や日焼け止めなども一通りあります。

お試しセットがあるので、セラミドに興味がある人はおすすめ。

ヒフミド980円お試しセットのページへ

ヒト型セラミド4%配合というクリームが特に良いです。

といか、クリーム以外は普通。

セラミド配合クリームならヒフミド一択だと思う理由

2017.04.04

アヤナス(ヒト型セラミド配合)

ポーラ・オルビスグループの敏感肌用ブランド、ディセンシアのエイジングケアライン。

なぜかあまりアピールされてない気がしますが、通常のセラミドよりも浸透性の高い、ナノ化ヒト型セラミドが入ってます。

化粧水+乳液+保湿クリームの3ステップケアで、ライトなテクスチャーのわりには1アイテム1アイテムに、こっくりとした保湿力があり、さすがエイジングケア用ラインという感じ。

赤くて透明なボトルが可愛いのと、使った瞬間ゼラニウムとラベンダーの良い香りがして気分良く使えます。

スキンケアは贅沢に丁寧にしたいって人におすすめ。
アヤナス1480円お試しセットのページへ

ファンケル アクティブコンディショニング(ラフィノース配合)

ファンケルのアクティブコンディショニングシリーズは、意外と見かけない、ラフィノース配合の化粧品。

アクティブコンディショニングベーシックと、よりエイジングケア向けのアクティブコンディショニングEXの2ラインあり。

どちらも化粧水+乳液のシンプルケアで、何の変哲もないんだけどずっと安心して使える、白いご飯みたいな化粧品。

EX1ヶ月分にクレンジングオイルやポーチのオマケが付いたお試しセットが、50%OFFでお得です。

ファンケルアクティブコンディショニングEX1830円お試しセットのページへ

アトピー敏感肌なら、ファンケルではFDRシリーズのはずなんですけど、なぜかこっちにはラフィノース配合されてないんですよねえ。

ファンケルはラフィノースがバリア機能を高めるって研究レポートだって出してるのに、謎。

ティモティア(ヒト型セラミド・ラメラテクノロジー)

ティモティア保水バリアクリーム

ティモティア化粧品のティモティア保水バリアクリームってクリーム。

これ、先週初めて使ったばっかりなんですけど、めっっっっちゃ良いです。

サンプル使って、速攻本品リピートしました。

 

ヒト型セラミドとラメラテクノロジーをダブルで使用したクリームなんですけど、パール1粒大で顔がモチモチふわっふわ!

すごいのは、肌表面に何も残らず、冗談抜きでサラッとすること。

ラメラテクノロジーの恩恵なのかはわかりませんが、クリームが肌に吸い込まれてるような使用感。

化粧水と一緒にも使えますが、私はこれ1個で十分過ぎるくらいに潤いました。

 

しかも丸1日経っても、まったくモチふわ感が衰えない。

この保湿力と持続力は、リペアジェル以来の驚きと感動でした。

500円のお試しサンプルがあるんで、これはぜひ一度、体験してほしいです。

マイナーコスメですが、本気でおすすめ。

こちらをクリックして
ティモティア500円サンプルのページへ行ってみる»

参考文献)
コスメティックQ&A事典(中央書院)
アトピー性皮膚炎 : 正しい治療がわかる本(法研)
アトピー性皮膚炎の治療は難しくない(法研)
美肌をつくるスキンケア基本ルール(PHP研究所)
機能性化粧品の開発(CMC Publishing Co.,Ltd)
機能性化粧品素材開発のための実験法(CMC )
すぐわかる!今日からできる!美肌スキンケア(学研プラス)
「何もつけない」美肌術: 皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア法(主婦と生活社)
今さら聞けないスキンケアの正解(主婦の友社)
花王ハイジーンソリューションNo.5(花王)




アトピーの人はみんな一度試すべき!ティモティア保水バリアクリームの500円サンプル

初めて「一生使いたい化粧品」と思わされた保湿クリーム。

液晶セラミドという特殊なヒト型セラミドを配合していて、塗るというより肌の一部として吸収されるような使用感です。

500円お試しサンプルがあるので、アトピーの乾燥や敏感肌の人は、ぜひ一度使ってみてください。私は化粧水なしで、これ1つでスキンケアを済ませています。